東北関東大震災…怒り、祈り、鎮魂/氷上太鼓(2011/03/11)
私の好きなみちのくを、未曾有の大災害が襲った。東北地方の太平洋沿岸は壊滅的な被害を受けた。震災と大津波から10日たった今も、被災地の方々は、きびしい生活を強いられている。
2年ほど前、岩手県の陸前高田市を取材に訪れた。そのとき、高田松原近くの道の駅に車を停めて一休みしていたとき、近くの「太鼓館」で、「氷上太鼓」を練習しているグループに出会い、取材させていただいた。諸々の理由から、紹介できなかったが、このような形で紹介することになろうとは、そのときは夢にも思っていなかった。活き活きと氷上太鼓を演奏していた方々はご無事なのだろうか。陸前高田市の瓦礫の市街地の写真を見て、怒りに似た感情がこみ上げてくる。
ほんの3ヶ月ほど前には、宮古、大船渡、釜石も訪問した。また2ヶ月ほど前には浪江、双葉、大熊、南相馬など福島県の浜通りも訪れた。どの地でも、名も知らぬ善良な地域の方々にお世話になった。かろうじて連絡先を伺っていた方々に電話をしてみても、携帯電話は電源が入っておらず、固定電話は断線しているようだった。
幸いなことに、このサイトを管理する「ミヤガク出版」は被害は比較的軽微で、震災の4日後には電気も復旧した。しかしそれでも、ガソリンも無い中、自転車で毎日の食料を調達する日々で、被災者や犠牲者のために、このサイトは何ができるのか、怒りにも似た感情の中で、祈りながら考えている。
今日は3月21日、彼岸である。墓前に上げる生花も手に入らなかったが、わずかな庭の花と、川岸の梅の花を手折り、墓石が折り重なるように倒れている、父の眠る墓地に出向いた。明るい春の日差しの中、かろうじて立っていた父の墓石に手を合わせると、得体の知れない感情がこみ上げてきて、しばし涙が止まらなかった。
【収録写真】
・陸前高田市の「氷上太鼓」
※災害写真は産経新聞より